塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

「たすく君。ありがとう。私だけじゃどうしていいかわからなかった」

 ハル君を乗せた車が、とあるマンションの前で止まると、たすくは運転手に警察に場所を電話することを頼んで、車を降りた。ハルと男が言い争っている。

「嫌だって言ってんだろ!」
「悪いところがあるなら直すよ。部屋で話そう」
「また無理やりやるんだろう! そういう男は大っ嫌いなんだよッ!」

 痛ましいセリフを泣き叫ぶハル君を見て、ひなたはなにをされたか理解した。過去に性被害にあったことがあるハルが、交際中とはいえ無理やりそういう行為を受けたなら許しがたい。

「おい。もうすぐ警察来るぞ」
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