塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
たすくが、男に声をかけた。突然現れたたすくを見て、男が少しひるむ。
「ただ話してただけだよ」
「嫌がってんじゃん」
「話し合ってるんだよ」
「話し合ったところで一度イヤになった相手のことを好きになることは、ない」
低く冷静な声でたすくが男に言うと、男の顔色が変わる。
「なんだよ、もう……俺は悪くないのに」
ぶつぶつと独り言を言いながら頭をかきむしる姿は、異常さが感じられて、ひなたはその場に立ち尽くししかなかった。