塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
「……ろしてやる」
男が車に戻ったかと思うと、来た道とは反対に去っていった──ように見えた。
「どうしてここに?」
「駅で揉めてたの見て、様子がおかしいからついてきた」
ハルの問いにたすくが答えた。
「あの、怪我とかない?」
「うん。多分二人がいなかったら、乱暴されてたかも。ありがとう」
危機が去ったとほっとしていると、たすくが道路のほうを見て顔色を変えた。