塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

 せめてお茶くらい淹れようとコンロで火を沸かす。三畳一間のアパートにたすくの存在は笑えるほどに浮いている。
 コーヒー、紅茶、緑茶どれがいいだろうと棚を探していると、けたたましい声がした。
 
[起きろーー!! ひなた。遅れるぞ!! 時間守れねー奴はカスだッ!]

 しまった。目覚ましをセットして、寝過ごさないよう口が悪くなっていくよう設定していたのだった。

「なんだこりゃ」

 たすくが、TABOTをちょいと持ち上げる。

 ──や、やばい。寝起きで突然の訪問でTABOTをしまい忘れてしまった。
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