塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
 たすくに連れられ、着の身着のままひなたは、彼の部屋に連れていかれた。 
 駅前にあるマンションは学生向けではない高級マンションだった。

 ──さすが親が開業医だけあるなー。

 エレベーターで最上階にある部屋に着いて、部屋に入ると広々としたリビングが目に入る。大きな窓からは、たっぷりと日差しが入り、街どころか都内が一望できる。学生の一人暮らしにはあまりに贅沢だったが、生まれた時から格差というのは当たり前に存在することを思い出した。

 あまりに場違いな気がして、身を縮こまらせると同時に過去幾度もあった「よその家に居候する」ということへの罪悪感が蘇る。

 ──せっかく自立しようとしてたのに、またお世話になってる……。
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