塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
どんな格好をしていても、寄ってくるとは思えなかった。
「危ないバイトとか結構あるから。特殊詐欺の受け子とか、デート商法のサクラとか」
「ちゃんとしたバイトを探すよ」
一緒に暮らして、一線を越えてからというもの、たすくはやたらめったら心配してくる。ひなたが頼りないからだとは思うが、それこそ幼児を諭すように世の中の危険を教えてくる。
「あ、メールが来た」
応募していた近隣のコンビニの面接の連絡だった。
「コンビニかー、男の客も来るぞ」
「逆に女性だけしか来ないお店ってかなり限定されるよ。人類の半分は男の人なんだし」
過去に性被害に遭ったこともあり、男性への恐怖心はないわけではないけれど、普通にバイトをするくらいなら問題ない。