塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

 しばらくそうしていると、ひなたの様子がおかしいのに気づく。下を向いて震えている。後ろにいるサラリーマンの距離がやたらと近い。
 鞄で周囲からは見えないようにしているが、立ち上がって見てみるとサラリーマンの手がひなたのスカートの中に入っている。

 ──周りに助けを求めろよ。痴漢だって声出したらビビってやめるだろ。

 下を向いて、なにもしないひなたに心の中で叫んだ。

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