塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

「必要な時は助けを呼べ」

 助けなんて求めても誰も助けてくれないと思っていた。社会は別に優しくはないけれど、本気で助けを求める人間には案外救いの手を伸ばしてくれるものかもしれない。

──いつか自立するためにも、しっかりしないと。

 床にうずくまり膝を抱えていると、慰めるようにコウシャクが静かに寄り添ってくれた。

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