塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
リビングで食事しようと扉を開けると、たすくの夕飯の時間とかちあってしまったようだった。いつも部活で遅いから、油断していた。
「なんで焦ってんだよ」
慌てて部屋に戻ろうとすると、
「普通に食えよ、自分の家なんだから」
そう言ってたすくはぶっきらぼうに言うと、レトルトのカレーを出してレンジでチンした。長い脚を組んでスマートフォンを見ながらカレーを食べている。
たすくは母の作った料理を食べない。あからさまな拒絶の対象には、きっとひなたも入っている。たすくからしたら、自分たち母子はテリトリーを侵す他人で家族ではないのだろう。まぁ仕方がないけれど。
自分なんかが食卓を一緒にしてはいけない気がしていたから、緊張が走る。
「あの、この前はご迷惑おかけしました」