塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件
「あんまひどかったら親父に薬だしてもらえよ」
「あ、ありがとうございます」
言い方はそっけないけれど、よく人のことを見ていて、気も使う人なのかもしれないと思い始めていた。
嫌われてると思っていただけに、少し肩の力が抜けた。
それにしても、近くで見るたすくは直視できないくらいキレイな顔をしていた。椅子もテーブルもたすくがいるだけで、高級品にグレードアップして見える気がする。
スマートフォンをいじる指も長くて動きも優雅だ。
──さすがイギリス貴族の末裔。
脳内で王子様のコスプレをさせてみたらあまりに様になっていて、日本の高校の制服やジャージのほうがむしろ違和感があった。