塩系男子のステルス溺愛 クールで無愛想な義兄が、なぜか私にだけ甘すぎる件

 二時間ほど探し回ると、スマホに知らない番号から電話が来た。

「どこにいんの? 親父に帰宅していないから迎えに行けって言われたんだけど」

 たすくだった。 

「今……コウシャクが、トイプードルにびっくりして……おやつがいなくなって」
「落ち着け。意味がわからん。どこにいる」
「森林公園。コウシャクがいなくなっちゃったの」
「すぐに行く」

 15分後、たすくが自転車に跨って颯爽と現れた。

「二時間も一人で探してたのかよ」
「だって……、なにかあったらと思うと」
「そういう時は家に電話しろって。なんで一人で探してんだ」
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