前世恋人だった副社長が、甘すぎる

スタッフはこうやって仕事をしているのに、私は豪華なドレスを着て会食。その事実を申し訳なく思った。

そして何か必死に弁明しようと考えた時……



「菊川さんを引き抜いてしまって、申し訳ありません」


先輩に丁寧にそう告げたのは、パワハラ冷酷副社長の怜士さんだ。


怜士さん、どうしてしまったの、その丁寧な姿勢は!?

しかも、いつもみたいな無表情ではなく、微かに笑っているし……


思わず見上げてしまった私を、どうだとでも言わんばかりに見る。

まさか、先輩にも惚れたの!?なんて考えると、愚かにも怜士さんの気持ちを再確認したいとまで思ってしまった。

そして先輩はイケメンが少し微笑むものだから、顔を真っ赤ににして頬を押さえている。

そんな先輩の様子に、嫉妬さえ覚えた。

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