前世恋人だった副社長が、甘すぎる
それに、頬を染めて怜士さんを見る先輩を見て、内心穏やかではなかった。
怜士さんがいい男だから、私だって不安になってしまうのだ。
だけど、怜士さんが嫌われるよりは好かれたほうがいいのも事実。
何しろ、怜士さんは人を従える立場にある者だから。
「いいんだ、穂花」
怜士さんはいつもの甘い声で私に告げる。
「俺は穂花が求める男でありたいと思うから」
怜士さんはどうしてこんなに優しいのだろう。
必死で私を繋ぎ止めようとしているのだろう。
私は確かにクリスチーヌの生まれ変わりだろうが、今世私よりも素敵な女性はたくさんいるだろうに。
だけどこんな怜士さんの愛が心地よく、幸せだと思ってしまう自分がいた。