前世恋人だった副社長が、甘すぎる



エレベーターが最上階に着き、扉が開かれる。

目の前には一面の東京の夜景と、暗い照明の大人の空間。


「いらっしゃいませ」


頭を下げるレストランの受付にいた初老の男性に、

「今日、会場を使わせていただく黒崎副社長と、秘書の菊川です。

本日はよろしくお願いいたします」

頭を下げる。

すると

「お待ちしておりました。黒崎副社長」

彼は深々と頭を下げる。


「レストラン支配人の、川瀬です。

本日は、よろしくお願いいたします」



まさしく紳士のやり取りだった。

そして怜士さんはやっぱりツンとしていたが……


「お願いします」


どうやら、引き続き温かく対処するつもりではあるらしい。その事実にホッとした。


< 111 / 258 >

この作品をシェア

pagetop