前世恋人だった副社長が、甘すぎる

私が庶民に生まれなければ良かった。

怜士さんが御曹司でなければ良かった。

いや……出会わなければ良かった。

こんなに恋が辛くて、世界が色を失って、もうどうにでもなれと思って……クリスチーヌが死んだ時、マルクもきっとそう思ったんだ。

そして私は、失敗は二度繰り返してはいけないなどという、前世の記憶があると言わんばかりの言葉を怜士さんに告げてしまった。

怜士さんはそれをどう解釈したかは分からないが……もしかしたら、本当にもう会えないかもしれない。

それに、あの令嬢……清楚で可愛かったな。怜士さんと並んだら、美男美女でお似合いだと思う。

まさしく絵になるような……




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