前世恋人だった副社長が、甘すぎる
こうして二週間が過ぎた。
満開だった桜はいつの間にか葉桜になり、入ってきた新人もフロントに立つようになる。
だが、怜士さんからは一向に連絡もない。
LINEを送ったが既読にならないし、電話も繋がらない。
恐らく、あらゆる連絡手段が拒否されているのだろう。
そしてそれは怜士さんがした訳ではないと分かりつつも、胸が痛むのだった。
正直、すぐに怜士さんは戻ってくると思っていた。
だけどこうも連絡がないことを考えると、小川ホテルの令嬢との関係が上手くいっているのかもしれない。令嬢と結婚するのかもしれない。
私が信じなきゃと思うのに、日に日に不安になるのだった。