前世恋人だった副社長が、甘すぎる


怜士さんとこのコンサートを観にきたら、どんな話をするのだろうか。

そもそも、怜士さんはクラシックに興味すらないかもしれないが。

それでも隣に座って肘が触れたりすると、私は真っ赤になってドキドキするだろう。

コンサートを聴くより、怜士さんに全神経を集中させているかもしれない。



……私はまた、怜士さんのことを考えていた。

気を許すと私は、怜士さんのことばかり思ってしまう。

もはや、私をクリスチーヌと重ねて見ているかどうかなんて、どうでも良くなっていた。

それは怜士さんが近くにいるからこそ考える贅沢だ。

今は……ただ会いたい。伸ばされたその腕に、飛び込みたい……




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