前世恋人だった副社長が、甘すぎる
私は怜士さんに嫌われていると思ったが、
「小川」
急に呼ばれた。
それにしても、婚約者に対して小川呼びだなんて失礼極まりない。
だけど怜士さんは告げたのだ。
「秘書だから知ってるよな。
今夜、俺の両親と会食があるから」
会食か……そんなこと、知らなかった。
そもそも、秘書はただの表向きの理由だ。
だけど怜士さんがご両親との食事会に私を呼んでくれるなら、一歩前進かなと嬉しく思った。
そして、その後彼のお父様が教えてくれた。怜士さんは、私と一夜を過ごすため、そのホテルのスイートルームを取っていると。
なんだ、怜士さんは冷たいふりをして、ちゃんと私のことが好きなんだ、なんて嬉しくなった。