前世恋人だった副社長が、甘すぎる
だけど泉は、いたずらそうに笑った。
「嫌だよ、パワハラ副社長と一緒に働くなんて。
私、ホテルでの仕事、結構好きなんだから」
泉らしいと思った。
だけど、泉は何か思い出したように言う。
「あっ、でも私が妊娠とか出産して、ホテル業務を続けるのが難しくなったら、異動させてくださいね」
「もちろんだ」
怜士さんは口角を上げて泉に頷く。
泉は時計を見て、慌てたように出て行った。
泉の家では帰りの遅い泉を、彼氏が心配して待っているのかもしれない。