前世恋人だった副社長が、甘すぎる
「私も幸せです」
声が震えないように振り絞った。
だけど、私の声もやっぱり震えてしまう。
「他人にはクールな怜士さんが、私だけに甘かったり感情を剥き出してくれたり……
愛されているなあって……」
「愛してるよ」
怜士さんは下を向いたまま、そっと私の身体に手を回す。
「本当に、愛してる。
自分でも引くくらい、頭がおかしいのではないかというくらい、穂花しか見えない」
そのまっすぐな言葉が胸にぐいぐい突き刺さる。
そして、その言葉が心地いいと思ってしまう。
私はこうも全身で、怜士さんに溺れている。
「穂花……」
震える声で私を呼ぶ。
彼はその高そうなジャケットで、ぐいっと目の周りを拭く。
そして、意を決したように私を見た。