前世恋人だった副社長が、甘すぎる


そっとその柔らかい髪に触れる。

まるで子供のように目をまん丸にして私を見る副社長の、さらっとした髪を撫でる。


「大丈夫です。……副社長の側にいますから」


副社長は私を見て、泣きそうな顔で笑う。

そんな副社長に、私も頬を緩めて笑いかけていた。

副社長は私にクリスチーヌを重ねているだけなのに、私はどんどん溺れていく。


「ですが、私と副社長は仕事上の関係です。

これ以上深入りすると……」


いけないです。その言葉は、副社長の唇に掻き消された。

副社長は私の唇をそっと、だけどしっかりと塞ぐ。

柔らかい副社長の唇に挟まれた私の唇は、甘くとろけてしまいそうだ。

軽いキスなのに、頭が真っ白になってしまう。

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