前世恋人だった副社長が、甘すぎる
怜士さんはデスクに腰かけ、
「田川にお茶でも淹れさせるか」
なんて言うから、
「淹れます、私が準備しますから!!」
副社長室を飛び出していた。
怜士さんは、周りの評判なんて気にならないのだろうか。
たとえ自分が氷の副社長だとか、パワハラだとか、公私混同だとか言われても何も思わないのだろうか。
私は嫌だ。だって怜士さんは、みんなが思っているよりもずっとずっといい人だから。
本当は甘くて優しくって、時々子供っぽかったり犬みたいだったり……こんなにも怜士さんに惹かれてしまうなんて、私は迂闊だった。