素直になれる、魔法の日に。
"ゆり、、とりあえず、あっちのベンチ行こ。"

"うん"

私は、葉月に全てを話した。

アプリで出会ったことも全部。

今考えたら、情けないよな、自分。

彼氏作ってギャフンと言わせたいがために、変なアプリ使って知らない人と会って。

しまいにはこんな目に。

ほんと、何考えてたんだろ。

"なるほどね…"

するといきなり、

"ばーーーか"

葉月が耳元で叫んできた。

"うわあああうるさい耳壊れる!"

と、止まらなかった涙が急に引っ込んだ。

すると葉月が急に笑い出した。

"あー泣き止んだ"

"まじで何考えてんの。"

"だって、、、"

我ながら情けない理由だとはわかってる。

"葉月にいつもからかわれるから。ギャフンと言わせたくて…"

すると葉月は、申し訳無さそうに言った。

"俺のせいで、、ゆりがこんな目にあったのか。"

今にも泣きそうな顔で。

"いやいや、葉月のせいではないよ。私が幼稚だったから。良く考えればわかるよね、あんな怪しいアプリなんか使うべきじゃないって。"

いつもみたいに馬鹿にしてくるかと思った。

でも、してこない。

ただ下を向いて黙っている。

本当に申し訳なく思ってるんだ…

こんな感じの葉月、初めて見た。

別に葉月がこんなふうに感じなくても、、

"葉月、あのね、本当に葉月のせいじゃないよ。私…"

"背伸びしてただけだよ。もちろん、葉月がいつもからかってきて苛ついてたのもあるけど、ただ、、ちょっと変わりたくて。"

考えれば考えるほど、まだまだ子供な自分が嫌になる。

"…別に"

"ん?"

葉月は、ギリギリ聞こえるくらいの声で、

"別に変わろうとしなくていいのに"

と言った。
< 9 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop