運命の人
 「それにしても駅の地下街ってワクワクするよねー!」

 お腹が空いている時間とあって、何を見ても美味しそうで目移りしてしまう。

 「あ、これ。この前食べたの。美味しかったな〜」

 指さしたのはどら焼き。
 佐々木くんは甘党のあんこ好きだから、美味しいと聞けば食い入るように見始める。

 「たしかに美味そうだ…って、いや、違う!俺たちが探してるのはお礼の品だろ」

 「そんなこと言って。さっきから和菓子ばっかり見てるよね」

 「俺のは仕事用。ていうか澪もそうだろ」

 「好きなものは見ちゃうよね〜」

 私も佐々木くんも和菓子が大好きだから、医療機関に訪問する際やお礼の時も和菓子を選んでいる。

 「そっか」

 今回もいつも通り、和菓子を選べばいいんだ。
 如月さんのイメージがなんとなく洋だったから思いつかなかったけど、誰にでも好まれる和菓子を知っている。
 結局私はよく利用する和菓子店でいつもの手土産用の和菓子を購入して戻った。
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