運命の人
「早く会いたいな」
彼女の姿を想像すればするほど会いたくてたまらなくなる。
まだ出会って間もないけど、離れるのが寂しくて、すぐに会いたくなるほどにベタ惚れしているのだ。
「次の休みはいつ?」
聞くと電話先で物音がした。
どうやら予定を確認してくれているらしい。
「えっと…週末は友人の結婚式だから…休みとなると早くて再来週ですね」
そんなに先になってしまうなんて。
「仕事はいつも何時に終わるの?」
「大体、七時か八時頃ですけど。如月さんは?」
「俺も同じくらいかな」
定時で帰れる時もあればそうでない時もあるから一概には言えないが。
「もし可能なら仕事終わりに少しでも会えると嬉しいです。今日のお礼がしたいので」
「お礼なんて」
俺の方がしたいくらいだ。
告白してOKをもらえて、楽しそうに笑う姿を見せてくれて。
こんな幸せを感じたことはないのだから。
でも会いたい。
「家に来る?」
「え?」
彼女の声に戸惑いが感じられた。
やはり警戒されてしまったか。
でも一度口にしてしまったら引けない。
「来週は大体定時で帰れると思うから。外で会うよりその方が確実じゃないかな」
「そう…ですかね。じゃあ」