狂愛〜虎を照らす月〜
「虎。一緒だったな」
「ふふふ。だから。びっくりしちゃった。岳はいついれたの?」
「大学卒業してからだから、22だな」
「すごい、綺麗だよね。水墨画の掛け軸みたいで」
「極道らしい厳つい和彫じゃないけどな」
「なんかさ、昨日初めて見てさ。勝手にごめんね?月と虎だったから。運命感じた」
「ははは。そうだな。深月の月な」
「そう。虎が、岳で。なんか月を守ってるみたいに見えた」
本当だな。俺も思った。
これにして良かった。
「お前のその2匹の虎も。」
「え?」
「龍虎会にいる俺とお前みたいだなって勝手に思ってた」
「本当だね。これにして良かった」
「守るから。何があっても」