狂愛〜虎を照らす月〜
「あれ?違った?まだだっけ?」
親父。
せっかく深月がビシッとカッコよく挨拶したのに。
ふざけんなよ。
「まずは交際の挨拶だ。親父」
「あー。わりーわりー。
いや、もう、結婚しちまえお前ら。
どうせ、そのつもりなんだろ?」
「まぁ、そうだけどよ」
深月を見れば、案の定あんぐりしている。
「今日、濱田も呼んでんだろ?」
「ああ。」
「んじゃ、いいだろ。結婚しろ」
するとタイミングがいいのか悪いのか、廊下から声がかかる。
「親父。濱田組組長がいらっしゃいました」
「おう。通せ」
すると、襖が開いて、深月の父である熊が姿を現した。