狂愛〜虎を照らす月〜


「濱田。大丈夫だ。
もう、全部承知の上だ。
俺は、深月がいい。
むしろ、感謝してる。破天荒でお転婆で。」


「ちょっ!」
深月はしまった!と口を閉じた。


「唯一無二だ。
深月をもらう。いいな?」


「若。ありがとうございやす。
どうか、娘を幸せにしてやってくだせぃ」


「ああ。もちろんだ。命に変えても」


「んじゃ、結婚ってことでいいな?」
親父が言う。


俺は深月を見る。

深月の瞳が揺れる。

迷いか?不安か?
俺は大丈夫だ。と頷いた。

すると深月も、覚悟を決めたように、コクッと頷いた。

それをみて、安心して俺はフッと笑った。


「ああ。深月と結婚する」


「よし。それじゃ、その方向で通達を出す。
深月の付き人は今だれだ?」

「へい。繁でございやす」

「おお。繁か。どうする?そのまま深月と進藤組預かりにするか?」
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