狂愛〜虎を照らす月〜
深月を見れば、ゲッという顔をしている。

クククク。
細けぇって言ってたもんな。

誰かと思えば繁か。
まぁ、確かに蛇だなあいつは。
繁は昔、うちにいたヤツだ。
実力は間違いねぇ。

はてさて。

「繁はいつからついてんだ?」
熊に聞く。

「深月が、中学の時からです。10年くらいなりやす」

クククク。
だいぶ一緒じゃねぇかよ。
絶対このまま繁に来てもらった方がいいに決まってる。

「そうか」

俺はもう一度深月を見た。

深月も、同じ事を思ったらしい。
眉を下げて笑ってる。

「このまま繁についてもらおう。場合によって、うちの組員を護衛に回す」


「それがいいだろう」
親父も同意見だったようだ。

「よし。それじゃ、通達をだす」


「頼む」
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