狂愛〜虎を照らす月〜
「お客様。他のお客様のご迷惑になりますので、お引き取り願います」

それはそれは、凍る様な声で鋭い眼差しをしてインカムをつけたボーイが、外人に向かって英語で話す。

これ、絶対組員だよね。

そんな事思ってれば、ゴチャゴチャ文句を言いながらもその外人は、最後に私に体当たりをして、スタッフに連れて行かれた。

ったく。ドリンク叩くなよ。
ちょっとこぼれたじゃん。

「お客様。申し訳ございません。お詫びと言ってはなんですが、新しいドリンクもこちらでご用意致しますので、あちらで引き続きお楽しみ頂けますでしょうか?」


そう言って、二階を見上げる。

そして、私達は階段を登った所のVIPルームへ案内された。


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