狂愛〜虎を照らす月〜
「深月ちゃんよろしくな!」
陸が話しかける。

今朝の風呂場の件は、無かったことにしたらしい。

「はい!!」
深月も、わかったらしく、無かった事にしていた。

深月はいまだに、俺以外には敬語だ。
よくわかんねぇよな本当に。

今日は、護衛が二台。
あとは、先に向こうに既に何人か組員が向かっていて、昼にするBBQの支度をしているはずだ。


「岳が助手席?」


「ああ。頼んだぞ?」


「任せて!」


「俺たちは後ろに乗るな!」
そう言って、後部座席に陸と朔が乗り込んだ。


深月は、ミラーやシートを調整して、エンジンをかけた。

おお。ここまでは、大丈夫そうだな。

「深月、お前、濱田んとこでも運転してたのか?」


「してないよ?ペーパーだもん」


んな!?
一気に不安になってきた。

陸と朔も、顔色が心無しか悪い。
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