狂愛〜虎を照らす月〜
そして、信号が変われば、勢いよく発進した。

またもやヘッドレストに頭を吸い寄せられる勢いで。

「み、深月さん?」
今度は朔だ。


「ア、アクセル大丈夫ですかね?調子悪いすか?」


「え?アクセル?大丈夫です!バッチリですよ!ね!?岳!!」


お、俺!?


「あ、ああ」
咄嗟な事で、何も言えねぇ。


「そ、そすか。疲れたらすぐに言ってくださいね!」


「はい!!ありがとうございます朔さん!
この車大きくて、眺めも最高ですね!!」

そう言って、普通にアクセルを踏みながら振り返って朔を見た。


「前!!」

俺は思わず強めに言ってしまう。


「前、みような。深月」

俺はもう一度、やんわり言い直す。


「あはは!はーい」

わかってんのか?コレ。
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