狂愛〜虎を照らす月〜
そして、また赤信号。

でも、今度は先頭だ。

「深月ー。赤だぞー。」
俺は一応早めに声をかけた。


「見えてるよー」

なら、そろそろ減速しろー。

深月は、教習所で習ったみたいに、グングングンと3回ブレーキを急に踏んだ。

俺達は、3回頭をぶつける。

後ろをチラッと見れば、陸と朔は笑いを堪えている。

そして、信号が変われば、また急発進。


今度は先頭だからか、勢いが止まらない。


後ろの護衛をグングン引き離している。

鬼ごっこかなんかか?

隣の深月を見れば、目をかっぴらいて、口には怪しい笑みを浮かべている。


怖い。
俺の妻だが、この顔は怖い。

なんちゅー顔して運転してんだ?
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