狂愛〜虎を照らす月〜
なにそれ。
ふざけんな。
なめんな。
何で、岳がそんな思いをしなきゃなんないのよ。
何で、1人で全部背負うのよ。
何のために私がいんのよ。
私を求めてんでしょ!?
受けてたつわよ!
「お嬢!!」
繁だ。まずい!!追いかけてきた!!
私は思いっきり、2人のみぞおちに向かって拳を突いた。
「グッ」 「ヴっ」
そして間髪入れずに、足の間をごめんなさいと心で謝って、蹴り上げた。
「グァっ!!」 「ヴォっ!!」
そして2人の後ろに回って、背中を蹴り飛ばした。
倒れる2人を見る事もなく、重厚な扉を開けて中に入って内側から鍵をかけた。
ドンドンドンドン!!
「お嬢!!」
「おい!!開けろ!!」
「出てこい!!おい!!」
「今、兄貴は正気じゃねぇんだ!」
「早く開けろ!!」
「聞こえねぇのか!」
3人がドスの効いた声でドアの向こう側から、ドアを叩き、ノブをガチャガチャとして叫ぶ。
この部屋、防音だ。