狂愛〜虎を照らす月〜
岳の膝枕で、ソファーに横になる。

岳は、私の髪に指を通して、遊んでいる。


「深月」


「ん?」


「今度、俺んとこのITのフロント企業あんだろ。それの関係のパーティーがあるんだよ」


「うん」


「妻同伴でなんだと。行けそうか?」


「え!?行ける行ける!!」


「表の顔として出席するから。まぁ、こっちの関係の奴らも多いんだけどよ」


「楽しみ!!ドレス?着物?」


「ドレスだろうな」


「背中、見せない方がいい?」


「一応な。隠れるやつにしとけ」


「わかった!楽しみ!」




最初会社名を聞いた時はびっくりした。
だって、誰もが知ってる有名企業だったから。

社員もまさか、自分の会社の大元が極道だなんて事は知らない。

まぁ、私が働いていた会社もそうだったけど。

他にもいろいろオーナー業なんかも手広くやってるみたいで、一体いくつの顔を持ってるんだか。

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