狂愛〜虎を照らす月〜
「まぁ、それもある。でも、ただ単にお前と並んで歩きたかったってのもある」

私が言ったからだ。
だから、さっそく、、、

あんなに大勢の護衛まで付けて、歩いてくれたんだ。

不安がってた私の為に。

なんて、優しい人なの。
真っ直ぐで。

胸がジワジワ熱くなる。


「ありがとう。岳」


「ははは。別に、大したことじゃない。
ほれ、焼けたみたいだぞ?たくさん食え。腹減ったろ」


そう言って、お肉の焼けたお皿を私の前に置いてくれた。


なんか泣きそうだ。


私はいただきますをして、一口食べた。


「美味しい!」


美味しいし、嬉しいし、本当に泣きそう。

そんな私に気づいて、岳はポンポンと頭を大きな手で優しく撫でた。



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