狂愛〜虎を照らす月〜
そこから自然と深くなるキス。
止まんねぇ。
ダメだ。
下唇を吸って名残惜しみながら口を離した。
「うん!お揃いー!へんなのー。ははは」
「ははは。そうだな」
GPSだとは、言わないでおくか。
「あ、私、明日紗理奈と新しくできたショッピングモール行ってきていい?」
「おお。行ってこい。気をつけてな」
「うん!ありがとっ!!」
深月はそのまま、何着てこうかなーなんて言ってパタパタとクローゼットの方へ向かって行った。
ははは。
かわいいやつだな本当に。
深月の、笑顔や無邪気さが俺の凍りついた感情を溶かす。
俺を癒してくれる。
深月の幸せは俺の幸せだと感じる。
こんな世界に身を置く俺を照らす光のように。
俺が、俺でいられる唯一の場所。