狂愛〜虎を照らす月〜
私は起き上がり、今度は岳の服を脱がせた。


そしてクルッと向きを変え、岳をうつ伏せにして、上に乗り見下ろす。


岳の背中の虎が、月明かりに照らされ浮かび上がる。


綺麗。


「何してる」

こんな風に、無防備に私に背中を見せてくれる。


スルッとなぞれば、岳がピクっと肩を揺らした。


そこに、ひとつひとつキスを落としていく。


「深月ッ、、、」


私もうつ伏せにベッドに組み敷かれ、岳が私の背中に舌を這わせる。
そして、私の虎を指先でスーッとなぞった。


ゾクゾクッと背中を何かが走っていく。



「深月。綺麗だ。月明かりでよく見える」


私は顔だけ振り返る。



「岳。早く食べて」


「ああ。残らず全部食べてやる」



そう言ってクスッと笑った岳は、私を貫き首に噛み付くようなキスをしてきた。

そして、牙を露わにし噛み付いた。



私を岳の一部にして。
全て飲み込んで。



「深月。俺を見ろ」


必死に目を閉じて、痛みと快楽の波に耐えていれば容赦なく岳に言われる。

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