狂愛〜虎を照らす月〜
女は、いちいち機嫌が変わるし、だいたいは俺の顔と進藤組の若頭というネームバリューに群がってくる。


夜の女は特にそうだ。


クセェ香水をこれでもかと振り撒いて、ギトギトの口でいやらしく微笑む。

俺をバックに付けようと、さんざん色目を使ってくる。

恋愛なんて、もってのほかだ。


そして、俺は女を抱く時は一切キスはしない。
そんな行為は必要ないから。


なのに、深月には、、、


深月の唇がちぎれるほど吸い付いて、口の中に触ってない所がない程、舌をくまなく押し込んで味わった。

深月の唇は柔らかく、しっとりとしていた。

深月も、そんな俺を受け入れて必死に追いかけて。


何度も何度も、抱いた。


そこがVIPルームだという事も忘れて。
< 56 / 301 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop