パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 今まではどこか冷たくて、ただその瞳に惹かれただけだった。しかし、こんな彼はみたことがない。心底愛しいものを見る瞳。
 私にもこの瞳をいつか向けてくれるのだろうか? そんなバカなことを考えてしまい、また好きになってしまった時の自分が怖くなる。


 焦がれて、どうしても欲しかった人。その人と一緒に過ごすことで、またあの時の気持ちがよみがえる恐怖。その時、自分を見てもらいたいと願う辛さ。

 それは堪えられない。私たちは弥生の両親。ただそれだけ。 今は結婚をしていないようだが、一度は相手がいた人だ。ただ、私たちは両親という契約結婚。そう自分に言い聞かせた。
「俺は本気でふたりと家族になりたいと思ってるから」

 真っすぐに言われた私も、ずっと引っかかっていることを言葉にする。

「そう言ってくれるということは、今は結婚はしてないんです……か?」
 少し驚いた表情をした後、恭弥さんは「してない」そう力強く答えた。
 離婚をしたにせよ、今彼が独身ならば法的には何も問題はない。

「週末よろしくお願いします」
 そう伝えると、なぜか安堵したような表情を恭弥さんは浮かべた。
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