パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~

 あの日はあまりよく見られなかったが、五月のゴールデンウィークの祝日、私は弥生を抱っこしたまま別荘を見上げていた。

「すごい」
 つい漏れた声に、恭弥さんは横で何かを考えているようだった。

「プールも危ないよな……。ひとりで弥生がいけないように、柵をもう少し間の少ないものに変えて……」

「大丈夫ですよ! これで」
 どれだけここにいるかわからないのに、そんなにいろいろ私たちのためにしてもらっては申し訳ない。

 そんな思いから出た言葉だったが、恭弥さんは全く聞いていないようで、すでにまたどこかに電話をしている。
 弥生はといえば広い庭に目を輝かせて、下ろせとバタバタしている。

「弥生、こっちにおいで」

 弥生の手を引きプールとは違う方へと歩いていく彼に、私も一緒についていく。


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