パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 華やかな印象で、少し軽そうに見える彼だが、本当に優しく一途に好きな人を思っている人だ。
 だからこそ、ずっと夢見がちなことを言っている私に優しくしてくれてるのかもしれない。

「元樹さん」
 そんな話をしていると、彼を呼ぶ声に私たちは振り返った。そこには今日の主役である彼のご両親、そしてその後ろからすごいオーラを放った男性が一緒だった。
 その姿にドキッと胸が高鳴る。

「紹介するよ、知ってると思うけど俺の友人の近藤咲良」
「ご無沙汰しております」
 何度か彼の実家で顔を合わせているが、私たちのことをあまりよく思っていないことも知っている。


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