パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
「どうして私に触れるの?」

 つい、疑問からそう尋ねてしまって、私はしまったと顔をしかめる。

「触れたいから。俺は咲良を誘惑してる」
 至極真面目な答えに、ポカンとしてしまう。

「誘惑? どうして?」

「咲良が俺を好きになればいいなって思ってるから」
 サラリと言われたその言葉が、一瞬理解できなかった。
 どうして私が彼を好きになればいいのだろう。
 好きになったら私にもそれを返してくれるとでも言うのだろうか。
 ぐるぐると考えてしまっていると、恭弥さんが苦笑する。

「今は深く考えるな。嫌なら嫌って言ってくれていい」
 そう言うと、もう一度私を抱きしめる。

「これはいや?」
 そんなことを聞くなんてずるい。素直に答えるのが怖くて小さく首を振ると、「よかった」そう呟く声が聞こえる。
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