パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 いったいこの場で、何を言えるというのだ。

「申し訳ありません」

 謝罪の言葉だけを口にして、私は唇をかみしめた。

 私がしてしまったことで、恭弥さんの立場まで悪くしている。そのことを痛感する。

 私が弥生を勝手に産んだから。

 後悔と申し訳なさで涙が零れそうになるのを何とか耐えていると、優しい声が聞こえてくる。

「咲良、あの人たちのことは気にするな。今日は元樹たちを祝おう」

 そう言うと、この状況を理解できないながらも、立っていた弥生を恭弥さんが抱き上げる。

「弥生、花恋ちゃんのケーキもきっとあるぞ」
「あい。まーま」

 返事をしつつ、私にも手を伸ばす弥生の指を握りしめて笑顔を作る。

 今は元樹と花恋ちゃんたちのことだけを考えよう。そう思い私たちは席に着いた。
 
< 183 / 251 >

この作品をシェア

pagetop