パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
「その子が本当にあなたの子だって証拠はあるの? あなたにはさやかさんがいるでしょう」

 お義母様の言葉に、私はギュッと弥生の手を握りしめた。さやかさんとは、恭弥さんの婚約者だった人だ。美しく、完璧な女性。一気にあの時テレビに映ったふたりが思い浮かぶ。

「いい加減にしてください。今日は祝いの席です」
 冷静だが、怖いぐらいの迫力の彼に、お義母様は口を噤む。

「お前まで勝手なことは許さんぞ。恭弥、また話は今度だ」

 威厳たっぷりでお義母様の横に立っていたお父様がそう口にする。元樹は勝手にしているということもいいたいのかもしれない。

 元樹だって、それに恭弥さんだって一生懸命頑張っているのに。

「あの」

 そこまで言って、お父様にするどい視線を向けられた私は口を噤む。
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