パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 おいしいものもたくさん召し上がってきたお義母様の意見も、新商品に取り入れてると聞いてびっくりだ。

 お母さまは銘々皿に菓子をのせて、お茶と一緒に運んできてくれる。

「これ、私も少しだけ意見を出したのよ」
それは上品な生菓子で、薄紅色の餡に桜の花と菖蒲があしらわれていて、とても美しい。
斬新な組み合わせのような気がするが、とても見事に調和していた。

「中には杏子が入っているの」

 お義母様の説明を聞きながら、私はそれに菓子切りを入れる。
 中は見事な層ができていて、父の中でもかなり自信作になるはずだ。

「本当にお父様の腕は確かね。こんなにおいしい菓子そうそうないわ」

 お義母様はそういうと、幸せそうに口に運ぶ。私もそれに続いて口に入れた。
 程よい上品な甘さが口に広がる。
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