パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 リングガールは弥生がやってくれる。まっすぐ私たちのところへ来られるだろうか。もし泣いて来られなくてもそれも思い出だろう。

 アテンドのスタッフに促され私は立ち上がった。

 海に臨むチャペルは、白亜の建物で長い階段を上がると扉がある。その前で、父がまぶしそうな表情で私を見た。

「正直、この姿を見るのはあの日、諦めたんだが、見られるとはな」
 弥生を連れてもどった日のことだとわかり、私は少し俯いた。

「本当にお父さん、ありがとう。あの時、私を受け入れてくれて」

 小さく頭を下げた私に、母がそれを制する。

「親なんだから当たり前でしょう。今が良ければいいわ。それに、お父さんはさみしいのよ。なんか急に実感しちゃったんでしょ。お嫁に出すって」
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