パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 いつでも温かく、私を包んでくれた母。私のあこがれであり、これからの目標でもある。
 小さく頷いて、父と一歩づつ恭弥さんの元へと歩いていく。


 近づくごとに、恭弥さんの姿が大きくなり、彼が私を見つめていることが信じられない気持ちもある。

 夢なら冷めて欲しくない。一夜をともにしたとき、こんな日が来るなんて思ってもいなかった。
 すでに泣きそうになっている私の横で、父が涙を堪え恭弥さんに頭を下げる。

「娘を、娘をよろしくお願いします」
 
 父のその言葉に、恭弥さんは「はい」と頭を下げた後、私に手を伸ばす。
 


 まっすぐに目を細めて私を見つめる恭弥さんに、少し照れつつも手を重ねた。

 キュッと指が握られたと同時に、少しだけ引き寄せられた。



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