パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
「きれいすぎて、もうこのまま連れ去りたい」

 まさか連れ去りたい、そんな感想だと思わず私は彼を見上げた。緊張をほぐそうとしてくれたのかもしれない、そんなことを思うがなんとなく違う気もする。

「誰にもこんなきれいな咲良を見せたくない。元樹にも」

 本気すぎる瞳に、私はニコリと笑って見せる。


「恭弥さんも素敵すぎて、だれにもみせたくないですよ」
 そんな返しを私がするとは思ってなかったのか、恭弥さんも笑みを浮かべる。

「じゃあ、このまま逃げようか」


 そんな時、「ぱー! マー」と愛しい声が聞こえた。指輪の交換の出番のはずだが、私たちを見て、我慢できなくなったようだ。

 私と恭弥さんは目で合図をすると、しゃがみこんで手を広げる。

「弥生、一緒に式をしよう」

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