パパになった冷徹御曹司の溺愛は止まらない!~内緒の赤ちゃんごと、独占欲全開で娶られました~
 でも、この意味が解らないほど子供でもなかった。ごくりと唾を飲み込んでいたことに自分でも気づく。アルコールのせいで思考がまとまらない。そんな私に追い打ちをかける様に彼が私との距離を詰める。

「待ってて」
 私の返事を聞くことなく、私の耳元でそう囁くと、彼はそのままパーティーの人ごみへと消えて行ってしまった。
耳がやけどしそうなほど耳が熱くて、咄嗟にそこを冷やしたくて自分の手で触れると、予想以上に自分の手は冷たく緊張していたことに気づく。

「咲良」
呆然としていた私の元へ元樹が歩いてくるのが見えた。

「兄貴と話せたみたいだな」

「うん」


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